電子フロンティア財団 (EFF) によって作成されました。最終更新日時: 2020年3月27日

Tor リレーオペレーターへの注意: この訴訟の多い時代において、ルーティングサービスを提供する人は誰でも、送信されたコンテンツに対する著作権侵害の苦情に直面するかもしれません。 幸いなことに著作権法は、それらの多くからあなたと、あなたの上流のプロバイダーの両方を保護するはずです。 インターネットホストから著作権に関する苦情が転送されてきた場合は、このテンプレートを使用して返信を作成できます。ただし、状況に応じてテンプレートをカスタマイズしてください。 また、すべての記述があなたにとって真実であることをご確認ください。 (Tor Project には、他のタイプの悪用の苦情に対応するのに役立つテンプレートコレクションもあります。) ISP に回答を送信する前に、管轄区域の資格のある弁護士にご相談ください。

この書簡のテンプレートは情報提供のみを目的としており、法的助言を与えるものではありません。 あなたやあなたがご利用の ISP が著作権通知を受け取った際にどのように対応すべきかどうかは、あなたの状況における個々の事情に左右されます。 このテンプレートはあくまで参考用として提供されており、あなた自身の状況に合わせて調整する必要があります。 また、ISP の利用規約を遵守するかどうかはあなた次第です。 法的な説明を多く含めることに抵抗がある場合は、ISP から EFF に連絡を取り、より詳細な話し合いを行うよう遠慮なく申し出てください。

また、このドキュメントを EFF のウェブサイトまたは tor-dmca-response 以外から入手した場合は、情報が古い可能性があります。 リンクをたどって最新版を入手してください。


[ISP] 御中

[コンテンツ]につきまして、[著作権主張者]から受け取った通知を転送していただき、感謝申し上げます。また、デジタルミレニアム著作権法 (DMCA) のセーフハーバーは、この申し立てに起因する法的責任から貴社を保護する可能性が高いことをお伝えしたいと思います。この通知は、法律と私が運用しているソフトウェアの一部に関する誤解に基づいていると思われます。

ご存知のように、DMCA は、ISP が一定の要件を満たす場合に、サービスプロバイダーをユーザーの行為に対する著作権責任から保護するために、4つの「セーフハーバー」を設けています。(17 U.S.C. 512)
DMCA の要件は、ISP の役割によって異なります。DMCA 第512条(c) の「通知と削除」の規定はご存知かもしれませんが、ISP が単に仲介者として機能する場合には適用されません。
その代わりに、RIAA 対 Verizon 事件 (参照: https://scholar.google.com/scholar_case?case=15815830240179540527) で D.C. 巡回控訴裁判所が判示し、RIAA 対 Charter 事件 (参照: https://scholar.google.com/scholar_case?case=11547531128234336420) で第8巡回控訴裁判所が確認したように、DMCA 第512条(a) の「仲介者」セーフハーバーは異なる、より負担の少ない適格要件を持っています。

DMCA 512(a) の下では、「サービスプロバイダーのシステムまたはネットワークの加入者およびアカウント所有者が著作権侵害を繰り返している場合、適切な状況で契約を解除することを規定する方針」を維持している場合、貴社のようなサービスプロバイダーは、通常、著作権侵害の申し立てによる損害賠償から保護されます。
このようなポリシーが作成され、実施されており、セーフハーバーに該当するのであれば、著作権侵害による損害賠償の恐れはありません。

貴社が受け取られた著作権通知は、私が運用している Tor というプログラムによって引き起こされた可能性が高いです。Tor は、ユーザーがオンラインでのプライバシー、セキュリティ、および安全性を強化するのに役立つネットワークソフトウェアです。
Tor はいかなるコンテンツもホストしません。というより、インターネット上のノードのネットワークの一部であり、他のインターネット仲介者のように、単にパケットを宛先に送信する前にノード間でパケットを渡すだけです。
違いは、Tor はどのホップもパケットの送信元と宛先の両方を知ることができないように接続をトンネリングし、ネットワークトラフィックの悪意のある監視からユーザーを保護することです。
その結果、他のほとんどのインターネットトラフィックとは異なり、受信者が受け取る最終的な IP アドレスは、実際の送信者の IP アドレスではありません。
Tor は、ハラスメント、スパム、個人情報の盗難などの危険からユーザーを保護します。公共のための Tor ネットワークの展開を含む Tor の初期開発は、ONR と DARPA からの資金提供を受けた米国海軍研究所のプロジェクトでした。(Tor の詳細につきましては、https://www.torproject.org/ja/ をご覧ください。)
私は、顧客のプライバシー保護に取り組む組織として、これが価値ある技術であることに同意していただけることを願っています。

私が運用する Tor ノードは、著作権を侵害していると主張されているコンテンツの発信元であるように見えるかもしれませんが、私はそのコンテンツをホストしていません。
私は、自身で運用する Tor ノードを通じて送信されるコンテンツを選択しておらず、またそのようなコンテンツの送信元を特定したり、その送信を防止したりする現実的な手段も持っていません。
私は、著作権侵害のために Tor ネットワークを使うことを奨励したり、促進したりするようなことは全くしません。
これらの理由から、私は、自身で運用する Tor ノードを通じて送信されるいかなるコンテンツにつきましても、直接的、あるいは寄与責任や代理責任の理論に基づく著作権侵害者ではありません。
したがって、貴社はこれ以上何もしなくても、DMCA 512(a) のセーフハーバーの下で保護され続けるはずです。

この件につきまして、ご協力いただきありがとうございます。DMCA 512 の保護により、ご心配が解消されることを願っております。
また、他にご質問がありましたらご連絡ください。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。
[User]