注意: Windows リレーは24時間365日稼働できる場合にのみ運用してください。オペレーターがそれを保証できない場合は、Snowflake でリソースを貢献することをお勧めします。
Windows システムをリレーとしてセットアップするには、ユーザーアカウントの設定、Windows Expert Bundle のダウンロード、torrc 構成ファイルの実装、コマンドラインからの Tor の起動など、いくつかの簡単なステップを実行する必要があります。
以下に、これらの手順を実行する方法の詳細な手順を示します。注意深くこれらの手順に沿い、必要な変更を加えてください。
1. Tor 用ユーザーアカウントの作成
まず最初に、Tor があなたの個人的な環境から隔離され、管理可能なシステム権限を持つようにするため、新しいアカウントを作成する必要があります。
- まずコントロールパネルを開き、「アカウント」を選択します。
- 左側のメニューで「家族とその他のユーザー」を選択します。
3.「その他のユーザーをこの PC に追加」というサブヘッダーの横にある大きな
+ 記号をクリックします。
- Windows アカウント情報の入力を求めるパネルが表示されます。下部で、「このユーザーのサインイン情報がありません」という小さなテキストを選択します。
- 次のパネルで、下部にある「Microsoft アカウントを持たないユーザーを追加する」と書かれた同様のテキストを選択します。
- ユーザー名を入力します。このガイドでは
torrelay というユーザー名を使いますが、何でも構いません。その後、強力なパスワードを入力し、次に進みます。
2. Windows Expert Bundle のダウンロード・構成
2.1 ダウンロード
次に、Windows Expert Bundle をダウンロード・インストールし、torrc ファイルを設定します。
- Tor ソースコードをダウンロードにアクセスし、下にスクロールして「Windows Expert Bundle」を選択します。
C:\Users\torrelay\ ディレクトリーに移動します。
tor というフォルダーを作成します。
*(オプション。カスタムパスを使用することもできますが、次のステップで必要な変更を行う必要があります。)
2.2 構成
- zip 圧縮された Expert Bundle を、新しく作成した Tor ディレクトリーに展開します。2つのフォルダーが配置され、1つは
Tor、もう1つは Data というフォルダーです。
C:\Users\torrelay\tor に log というフォルダーを作成します。
次に log フォルダーの中に空のファイルを作成し、notices.log という名前を付けます。
- 次に、リレーのルールセットを定義する torrc ファイルを作成する必要があります。
このファイルのデフォルトのディレクトリーパスは
C:\Users\torrelay\AppData\Roaming\tor\torrc ですが、コマンドラインの起動時に -f フラグを使用してカスタムの場所を指定できます。(詳細は後述)
新しく作成した torrc ファイルをテキストエディターで開き、以下の内容を入力します。
#Nickname「myNiceRelay」を任意の名前に変更してください。
Nickname myNiceRelay
ORPort 9001
ExitRelay 0
SocksPort 0
#パスは C:\Users\torrelay\tor に展開したものとします。
#他の場所で展開した場合、または別のユーザー名を使用した場合は、
#それに応じてパスを調整してください。
DataDirectory C:\Users\torrelay\tor\Data
Log notice file C:\Users\torrelay\tor\log\notices.log
GeoIPFile C:\Users\torrelay\tor\Data\Tor\geoip
GeoIPv6File C:\Users\torrelay\tor\Data\Tor\geoip6
#メールアドレスを以下に入力してください。メトリクスページで公開されますのでご注意ください。
ContactInfo tor-operator@your-emailaddress-domain
- すべてが正しく入力されていることを確認し、保存して終了します。
3. リレーの起動
リレーを初めて起動するには、好みやニーズに応じて2つの方法があります。
3.1 方法 1: ユーザーインターフェイス
- Tor のファイルを展開したディレクトリーに移動します。
tor.exe ファイルを Shift + 右クリックし、ドロップダウンメニューから「別のユーザーとして実行」を選択し、プロンプトが表示されたら Tor アカウントのパスワードを入力します。
- 警告:「管理者として実行」ボタンを絶対にクリックしないでください。非常に危険です!
3.2 方法 2: コマンドライン
- コマンドプロンプトを開き、
cd C:\Users\torrelay\tor\Tor を実行して C:\Users\torrelay\tor\Tor に移動します。
RUNAS /user:torrelay tor.exe と入力して Enter キーを押します。torrc ファイルがデフォルトの場所 (home フォルダーなど) 以外の場所にある場合は、-f フラグでパスを指定します。
- 例:
RUNAS /user:torrelay "tor.exe -f C:\Users\torrelay\tor\Tor\torrc"
- これでターミナルで Tor が起動するはずです。ブートストラップが終わるまで待ってください。
- しばらくすると OrPort が公開され、Tor ネットワークのトラフィックが正常に中継されます。
- 注意: システムの設定によっては、Tor が起動に失敗し、ファイルを作成できないことを示すエラーが表示される場合があります。この場合、Windows Defender セキュリティセンターを開き、「アプリとブラウザー コントロール」を選択します。その後、tor.exe ファイルを許可リストに追加し、コマンドラインから
tor.exe を再実行してください。これで Tor は正常に起動するはずです。
4. 備考
リレーの設定に際して問題がある場合は、ヘルプセクションをご覧ください。
リレーが正常に動作したら、インストール後の確認事項をご覧ください。